2013年2月2日土曜日

日本離床研究会は丁寧な質問をかえしてくれる。

まったく更新できていませんが現在Hpを作成中です。
リニューアルしたらどしどし行きたい所です。
そして10000カウントこえてました。ありがとうございます。
使える内容にしていきます。
今日は研究会のQ&Aを更新します。
Q.
胸郭を触診した時に、ラトリングを触知された場合は、
痰はどのあたりまで上がってきていると判断できるのでしょうか?

A.
非常に臨床的な質問ですね。

ラトリングとは、胸郭の触診で、
痰などの分泌物が呼吸により振動として触知できるものです。

比較的中枢気道に喀痰が貯留している場合に触れるとされていますが、
実際に気管の何分岐以上で触知されるという明確なエビデンスはありません。

臨床的な目安として、
中枢部(前胸部)あたりに強い振動を感じる場合には、
自力での咳嗽や、徒手的呼吸介助手技を併用した咳嗽、
気管内吸引などを実施することで、
痰を喀出できる可能性があるものと考えます。

左右どちらかに限局して振動を強く感じる場合には、
十分に痰が中枢気道に上がっていない可能性がありますので、
咳嗽や気管内吸引の前に、
体位変換(体位排痰法)や徒手的呼吸介助手技を行い、
喀痰を中枢側へ移動することを考慮します。

また、筆者などは風邪をひいて喀痰が多いときは、
勉強のチャンスと考えます。

自分でラトリングを確認し、
すぐに排痰が可能か?
数回の深呼吸や体位変換後でないと排出できなそうか?
などの勘を身につけると、
臨床でも役立つかもしれません。

ただ、介入目的が排痰のみというアプローチは、
極力避けるべきであると考えます。

大きな目標はあくまで呼吸器合併症の予防やADLの改善です。
その目標を忘れず、体位変換・立位・歩行などを行っていってくださいね。


だそうです。
なかなか臨床にでないとこの感覚はわからないですが
いつも思う事はしっかりイメージをしておく事で
実際の場面で生きてきます。
いい研究会なので学びに行く事をすすめます。

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